Sho Uehara / Once and Again feat. Chihiroのミックス解説 ベースとキック編

Sho Uehara / Once and Again feat. Chihiroの低音編を解説しようと思います。キックとベースです。低音の調整ってとても難しい。低音というのは、もの凄く他の帯域に影響してきます。例えば、何かミックスの抜けが良くないな?なんて思う事があれば一番初めに低域を疑います。

 

*noteからの転載記事です。

https://note.mu/shouehara/n/n0c0e60e717b1

 

低域の占有率をどれくらいにするかがミックスのポイントの1つでもあったりします。では、実際どうやったかを解説していきます。

 

キックのプラグイン

 

EQ。キックの場合は、ほんとケースバイケースとしかいいようがないのだけれど、今回の打ち込みのキックは低音がそこそこ入ってたので、31Hzをローカット。それプラス、27Hzをシェルビングで2dBほど下げてます。キックの低域の量をどれくらいにするかはベースとの兼ね合い。僕はおおよそベースの低域量と同じくらいになるように調整してます。

 

キック単体で調整する事はほとんどないです。ベースと一緒に鳴らして、キックとベースの重心がほぼ一致するようにしてます。それでいてある程度前に出てくるダンピングが欲しいので、20Hzから40Hzくらいをローカットする場合が多いです。ここの数字は1Hzだけでも大きく変わるので、かなり慎重にやってます。

 

1500Hz~2500Hzあたりを上げてるのは少し抜けを与えて、歌の少し後ろあたりまで音像を前に出したかったからです。

 

次にコンプ。だいたいリダクションで最大1dBくらい薄くかかるようにしてます。元々アタックはあったけれど、もうほんの少しだけアタックが欲しかったのでこの設定。キックにコンプをかけると低域にも作用して、高域と低域の比率も変わってくるのでそのあたりも加味しながらかけてます。

 

最後にWaves TransX。僕はこのプラグインが好きなので、キック、スネアなんかによくかけます。キックにトランジェントが少し欲しかったので、これもほんの少しだけ。このプラグインはトランジェントの成分が中域よりな感じ。アタックタイムが少し遅めなので、パチっとした速いアタックじゃなくて、パンっといったアタック成分が出ます。

 

ベースのプラグイン

 

ベースの低域量はキックと同時に鳴らして決めます。今回の打ち込みベースはそのままだと低域が多すぎてブヨブヨし過ぎていたので、34Hzからローカットして、47Hzをシェルビングで-1.7dB下げてます。まだもう少しスッキリさせたかったので、さらにもう一つのEQで20Hzをローカット。

 

20Hz~50Hzくらいの低域の占有率は高域などに大きく作用します。僕の場合は、一定の低域量の基準を作っておいてから、他の周波数量を調整していく感じです。低域量を一回決めたらあまり変えません。変えるとしても微調整レベル。100Hz~200Hzはベースの音程に作用する所なので、上モノとの和音感をどれくらい作るかによって上げ下げする事が多いです。ここ辺りの調整はピアノとの響きがバランス良くなるようにしてます。

 

最後にコンプ。3dBくらいリダクションされるように設定してます。こちらはベースにアタックが欲しかったのでこの設定です。アタックタイムはベースにしては速め。リリースタイムもベースにしては速めです。ベースでのリリースタイムはとても重要なのだけれど、元々、一定に打ち込んだので、これくらいのリリースタイム。

 

ベースはとにかく音量を一定にする事が大事。リリースタイムが速すぎると低域量がフレーズ毎に変化し過ぎて曲が安定しません。ちなみに生ベースだとリリースタイムは200msecくらいにする事が多いです。アタックタイムはキックがどれくらいアタック量あるかで決めます。僕はキックとおおよそ同じくらいのアタック感になるようにしてます。今回は15msecくらいでおおよそキックとのアタック感が同じになったのでこの設定にしました。

 

キックとベースのプラグインは以上です。

 

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