レコーディングエンジニアってぶっちゃけどうなの的な Part2

レコーディングエンジニアってぶっちゃけどうなの的なPart2という事で、前回からもうちょっと突っ込んでいきたいと思います。

 

レコーディングエンジニアの年収

え、これ書いちゃう?でも書かないといけない気がする。(使命感)まあピンキリと言えばそれまでなんですけども、振り幅を書きますと、年収0円~年収2000万くらいかなーと。みんなあんまり話してくれないので本当に合ってるかどうかは謎ですが、まあだいたいこれくらいじゃないでしょうか。

 

たぶん、超マックスで年収2,000万くらい。レコーディングエンジニアのみんなさんどれくらい稼いでるんですか?教えてください。ちなみに私で、去年の年収は日本全体の平均年収くらいでした。(本当かどうかは内緒ですけど。。?)まあ僕はフリーでやってるので、本当にこれだったら全然ですね。頑張って稼ごう!

 

さらに突っ込んでいきますと、レコーディングエンジニアの時間給って、だいたい1時間3,000円~7,000円くらいです。若手エンジニアで3,000円くらい、大御所になってくると7,000円くらい。ちなみに私は4,000円にしてます。

 

でも今の時代、大御所の方で時間給7,000円とかもらえてるのかしら。ここら辺はごにょごにょっと濁しておきましょう。大御所の方での単純計算で、1日8時間働いたとして、7,000円×8H=56,000円。25日くらい稼働したとして、56,000円×25日=140万円。それを12ヶ月として、140万円×12ヶ月=年収1680万円。エンジニアって基本時間給なので、これくらいですかね。ここから税金やらなんやら引かれますから、まあそんな感じです。

 

忙しい人は休みなく猛烈な時間働いてますから、そういった事踏まえてマックス年収2000万くらいかなと。この数字はどうなんでしょう。少ないとみるか、多いとみるか。

 

アーティストさんとか、作家さんは著作権印税というなんとも美しい響きの所得がありますから、ハネたらとんでもない額になりますけど、レコーディングする行為そのものにおいては、現在基本的には印税というものは発生しません。録音とかミックスして表現するレコーディングエンジニアの行為は著作隣接権を持つのかどうか?って所は諸説ありますけども、その行為に著作隣接権があるであろうって事は一般的ではないですね。プロデュース印税という形ならありえるけども。

 

レコーディングエンジニアの権利主張するマンになってデモ行進とかするしかありません。若い人頑張って!

 

とりあえず印税ください。

 

一口にレコーディングエンジニアと言っても、スタジオ経営していたり、原稿書いたり、レッスンしたりとかで色々な稼ぎ方ありますけども、まあそれでも年収億いくとかは物理的に不可能でしょう。

 

レコーディングエンジニアで何が必要か

これは、写真家とかデザイナーとか、他のクリエイターと同じく、自分にしか出来ない音を作れるかどうかにかかってますね。

 

エンジニアって、クライアントの気分によってころころ変わりますから、制作チームが変わればエンジニアはいとも簡単にチェンジします。ぶっちゃけ、音が良いかどうかってより、仲が良いとか、いつも一緒に仕事してるとか、話しやすいとか、そういった要素で選ばれる事の方が多いです。

 

それでもクリエイターの意地と誇りを持って、このアーティストにはこのエンジニアの音でないとダメ!って所をせっせと目指す訳です。指名されなきゃ始まりません。

 

んで、レコーディングとか、ミックスってぶっちゃけやるだけだったらむちゃ簡単なんですよ。だってマイク立てて録音して、フェーダーちょちょっと触れば完成です。(ちょっと言い過ぎてる感。)

 

そこから、アーティストの世界観をどう作り上げるかがレコーディングエンジニアの手腕にかかっている訳で、誤解を恐れず言うと、そういった世界観を作らないエンジニアってのはかなり多いです。ミックスあるあるで、なんか音を並べただけというか、もう少し全体的にお化粧してくれませんか?、なんか音そのまんまなんですけど。。。みたいな事って結構あるんですよね。

 

アーティストの世界観を作りつつ、自分にしか出せない音を作れるかってのがレコーディングエンジニアとして生き残れるかどうかですね。いやこれ、他の業種でもほとんどそうなんでしょうけども。。なんか当たり前の事しか言ってない感。

 

とは言え大前提に、クライアントの皆様がスムースに気持ちよく円滑にコミュニケーションもちゃんと取れてプログラムが進まなければ元も子もありません。

 

これまたエンジニアあるあるなんですが、エンジニアが全然アーティストの意見を聞いてくれず、エンジニア一方通行で音を作られてしまい不満が残って、次からは別のエンジニアにチェンジしたなんて事はむっちゃあるです。エンジニアは笑顔が大事!!

 

レコーディングエンジニア風情が自分の意見だけを通そうなんて言語道断。ちなみに僕は、アイデアとか提案は結構してみますけど、「なんかそれ違うよね?」みたいな雰囲気になると速攻引きます。「なんかそ、、」くらいで「ですよねー!!」みたいな感じで食い気味に意見を撤回します。以前アシスタントの方に「だったら言わなきゃいいじゃないですか!」と突っ込まれましたが、1%でも良くなるかもしれない事を思いつくと脊髄反射で発言してしまうのです。でもたまに意見通るのでそれを期待してます。

 

ですけども、エンジニアリングというのは理詰めのもので、エンジニアがやる事にちゃんと全て理由があって、それをバッチリクライアントに説明出来て、その上で皆が納得するというのならエンジニアの意見を通しまくっても良いかもしれません。なんの理由もなく俺はこうしたいからこうするんだ!みたいなスタンスだと言語道断って事ですね。

 

まあレコーディングエンジニアになって仕事があるのだったら、やりがいがあって楽しいし、敬ってもらえるし、結構良い職業だとは思います。誰でも言えそうな感想だった。

 

あ、それと、レコーディングエンジニアの良い所は、レコーディングスタジオがかっこよくて素敵だからそこに居れてうれしい。レコーディングスタジオってなんかむちゃかっこよくないですか!?!?ツマミいっぱい並んでるし!!!いやこれまじで。そういうフェチだよ。

 

番外編

女性レコーディングエンジニアについてなんですが、結論から言うと、女性レコーディングエンジニアってむっちゃ少ないんですよね。

 

専門学校だとレコーディング科には結構女性いるイメージだし、アシスタントエンジニアもまあまあ女性の方います。でもなぜかレコーディングエンジニアとなると激減する印象なんですよね。これはかなり不思議。

 

なんとなくの感覚ですけど、アシスタントエンジニアは女性の方が優秀で、スピードも速かったりするイメージです。(あと男より怖い。)ただ現状ではなんらかの理由で長く続けるのは男性よりも難しいのかもです。話しによると結婚してエンジニアを引退する方も結構いるっぽい。でもまあ別に男女の能力差なんてものは僕的には全然感じないので、これからどしどし道を切り開いていって欲しいよね。

 

 

とまあレコーディングエンジニアになりたい人へって事でつらつら書いてみましたけども、レコーディングの世界が良いか悪いかはあなた次第です!!(言ってみたかった。)

 

薦めもしなけど、止めもしないお。終わり。

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