職業についての決意
僕はレコーディングエンジニアという職業で働いてますが、僕自身、このレコーディングエンジニアという職業自体に固執してません。廃業しても仕方がないと腹をくくってやってます。
現時点で、僕にとって一番世の中に認めてもらっている職業はレコーディングエンジニアという事になってます。レコーディングエンジニアという事をやって一番稼げているからです。
僕自身もレコーディングをして、ミックスやマスタリングをするという作業はとても楽しいし、やりがいがあるものなので、今後も続けていきたいと思ってます。
とは言えですね、今後この職業が存在していくのかも分からないし、僕自身が必要とされる場面がなくなっていくかも知れません。そうなったらあっさりレコーディングエンジニアを廃業する気満々です。無理して続ける気もありません。もちろん、少しでも必要とされるなら続けていきます。
僕自身、レコーディングエンジニアを廃業したとしても、それほど苦労せずに生きていける準備はしているんです。いくつかお金を稼げるセーフティー業たるものを確保してます。なので、今ここで廃業しても生活に困る事は無いし、死ぬなんて事もありません。
ですが、アシスタント時代は全くそうも思ってませんでした。
アシスタント時代は、リアルにエンジニア業が出来なくなると、自分自身の価値がなくなるものだと信じ切っておりました。そう思うとですね、逃げ道がなくなってしまうので、あれやこれやと考え込んでしまうんですね。
でも、一度フリーになって外の世界を見て、どんな形であれ生きていける方法があると分かると、そんな考えがアホらしくなってしまう訳です。
家入一真氏の「我が逃走」的な事もありますけども、逃げても大丈夫という根性は自分自身の気持ちを楽にするんではないかと思っております。
という事でですね、僕がフリーでレコーディングエンジニアをやっていくにあたって、例えどんな理不尽な条件を突き付けられたとしても、逃げるという選択肢が存在して、逃げても死なないという事実があるので、全く持って従う必要性がないんです。廃業しても困らないんで。
冒頭で述べたように、もちろん簡単に廃業したくないですけども。
それに加えて、僕が今持ってる技術が必要とされなくなってくるなら、それも仕方がないですね。必要とされないなら、自分が悪いだけなので。ここには時代性なんかも作用してくると思いますが。
でも、必要とされないなんて事は普通に悔しいので、そうならない為に色々努力する必要があるんですけどね。
なんて事もあり、今のフリーという立場はとても簡潔で分かり易いのでとても気に入っております。何かにつけ、自分自身の責任で誰かに責任転嫁なんて事が出来ないので。稼げなかったら、誰のせいでもなく、自分が悪いってだけなので無駄に誰かを責める労力がないんです。
人のせいにするってのは、ほんと無駄な労力だなと思います。人は自分の思うように動いてなんかくれないし。
と、ふと考えた事を書いてみたのでした。