キックの音

曲のカッコよさというのはキックの音によるといっても過言ではないくらい、キックの音色というのは大事だと思ってます。では何をもってキックの音のカッコよさ、ダサさというのが決まるのが書いてみようと思います。

 

まず第一にキックの音が曲調に合ってるか合ってないかの問題です。

 

僕は主にキックの種類は大きく分けて3種類あると思ってます。それが以下。

 

  1. 高域(5kHz~8kHz)辺りが強調されたアタックがバチバチいってるキック。
  2. 中域(800Hz~2kHz)辺りが強調されたムチっとしたキック。
  3. 空気感があってアタックが少なくリリースが長めのキック。

 

主にこの3種類を曲によって使い分けしていきます。

 

1の高域が強調されたキックはわりとベターで、よく聞くあの音ですね。5kHz~8kHzをどーんと上げればそういう音になります。でもこれ、あくまで僕の個人的意見ですが、この音は出来る限りあまり使いたくない。なんかあんまりカッコいいと思わないのです。(個人的意見)

 

ロックなんかの場合はどうしても周りの音に埋もれてしまうので、高域を上げざるを得ないんですが、なるべくギリギリの所で高域上げるのを止めてます。

 

2の中域が強調されたキックは90年代アシッドブームの時なんかによく使われていた音で、バチっというより、ビチっとかムチっとした感じの音になります。現代では全体的に音をスッキリさせる傾向があるので、キックの中域や中低域が邪魔になるのであんまり使われてませんね。

 

とはいえ、今また90年代の音がリバイバルしてる感じがあるので、そういった音もちょこちょこ聞くようになってきました。

 

個人的な好みとしてはこの音が好きなんですよね。この無駄にオケを邪魔してる感じが笑

 

キックでこの音を使うと性質上全体的に音がスッキリしません。もっこりします。(適当な表現)というか、中域を上げるなんてあんまり誰も言わないんで、何気に見落とされてる音だと思います。カッコいいのに。

 

3の空気感あるキックは、なるべく生音で聞いてるようなキックの音を目指した音です。キックって生で聞くとそんなにアタック強くないし、リリースもどーんと長かったりするんですよね。現代だと結構無理やりミュートしてリリースを少なくして、アタックをバシっと出す傾向にあるんですが、キックの音って本来それだけでは無いって事ですね。

 

ジャズとかそういった生音に近い感触にする時に使う音ですね。この音だと下の低音がルーズになるので、意図的に低音感を間延びさせたい時なんかにも使ったりします。そんな場面なかなか無いですけども。

 

 

で、本題に戻りまして、カッコいいキックとはいったいなんぞやというところなんですが、うーん、言葉でなんか説明出来ないぞ。。。

 

でも明確にカッコいい、ダサいの線引きはある訳で、キックの音にキャラクターが無ければその曲のキャラが無いとも言えると思ってます。とにかくキックの音が最低限ダサくならないように色々いじってるんですね。キックの音がダサくなれば全部の音がダサくなるんで。

 

まず最低限、上記3種類のキックの音が曲調に合っているか?というところからスタートして、そこからどこまで強調させるのか、もしくは強調させない方がカッコいいのか?というのを全体を聞きながら探っていきます。

 

うーん、とはいえ、音って明確な基準が作られていないから、何を以ってカッコいい、ダサいというのを言語にするのは難しい。そういうテンプレートあれば楽なんですけどね笑

 

という事で、全然結論出てなく、再度言ってみますが、キックの音がダサければ全部ダサくなるという事でした。

 

終わり。

 

 

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